『鍼(はり)治療』といっても色々な種類があります。
当院でも人気の治療方法の一つですが、
はり治療を体験されたことのない方にとっては、どのような治療であるのかと色々なことを想像されてしまうのではありませんか。。。
はり治療の種類はその分類方法によって異なってきますが、
例えば、
東洋医学的な治療方法と西洋医学的な治療方法に分けてみましょう。
それぞれの特徴をみていっても、様々な見解がありますのでここでは簡単にお話しいたします。
東洋医学的な治療方法も細かく分類できますが簡単な見解としては、『つぼ』という言葉に代表する『経穴』という考えのもとに治療をすすめていくものがあります。
中国から伝わる伝統的な考え方で、皆さんが耳にするからだの『つぼ』を使って鍼(はり)を施していきます。
東洋医学の考え方はとても奥が深いですので説明を簡単にすることは難しいのですが、
一つの考えとして、
東洋医学は気の流れというものを診ていきます。その流れを「経絡」といって、その流れの中の治療ポイントが「経穴」という『つぼ』にあたるものです。
経絡そして経穴は体中に沢山ありますので、興味のある方は調べてみると、新たな発見があることでしょう。
その『つぼ』のとらえ方にも様々な考え方があります。
それが一番難しくて、ここでは語り尽くせないほどの奥深い理論になります。
このように、経絡を流れる気を『つぼ』を使っって調整していく方法で自分自身の治す力(自然治癒力)を向上させていくのが、東洋医学の考え方です。
では、
西洋医学とういうのは、
一般的に日本で行われているもので、外科的な手術や薬を使った処方などが特徴の医療です。
鍼の治療も、この西洋医学の考え方のもとに施していく場合もあります。
例えば、身体の神経組織や筋肉組織に対して、その効果を考えて鍼を施していきます。
OOO神経の支配しているOOO筋肉に鍼を施すことによって、血行の改善を考えていく・・・といったものなどがあげられます。
現代医学の進歩によって科学的に証明されているようなものに対してアプローチしていきます。
このように東洋医学・西洋医学のそれぞれには特徴があります。
治療をする際には、患者さんにとって一番よいであろう方法を見つけ出していくことが医療人の役目です。
みなさんが、鍼治療を受けてみたいな~と思った際には、
まず専門機関の先生とお話になってどのような治療方法を実施していくかをお尋ねするのもよいかもしれませんね。
これはインフォームドコンセントといって医療を受ける方と施す側が話し合って説明と同意のもとに最善の方法をみつけだして治療を進めていくものです。
ぜひ皆さんの健康にとって良いことを見つけ出して快適な毎日を過ごしたいですね。
トレーナーバックに入れていく鍼(はり)治療・お灸セットの一部です