スポーツをやる方なら『アイシング』という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし実際にアイシングをやったことのある方は?
意外と経験のない方が多いことに驚かされました。
捻挫や打撲などのようなケガや、
スポーツをした後に肩が痛い、肘が痛い・・・
様々な痛みで治療を受ける方に、『アイシングをしましたか?』とたずねると、
ほとんどの方は『いいえ』、『アイシングってなんですか?』というような答えが帰ってきます。
アイシングは簡単に言うと、
『冷やしてケガの予防や治療などの時に行う処置のことです。』
細かい説明については
順を追って説明していきたいと思います。
今回は、アイシングの道具の説明をいたします。
冷やすのだから「氷?」と思う方が多いのではないでしょうか。
確かに氷は必要ですが、
冷蔵庫の中の氷を直接、肌に当てて使用する事は問題点があります。
一般的に日本の冷蔵庫の製氷庫などで作る氷は
温度が低すぎる為に、そのまま使用せずに
ビニール袋や氷嚢に氷と少量の水を入れて使用します。
氷が少しとけかかったような状態がアイシングに適しています。
スポーツ大国のアメリカの製氷機は日本のものとは違いアイシングに適しているという話を聞いたことがあります。
しかし、アイシングの現場では氷の取り扱いには気を使っています。
私がアメリカの大学の授業でアイシングについて説明を受けた時も、
アイスキューブと言って、紙コップに水をいれて凍らせたものを、アイシングの際にコップから出して冷却する患部などに当てていきますが、
やはり注意点として、
氷の表面を少しとかしてから使用する事をおしえてもらいました。
皆さんも直接、氷を肌には当てずに少しとけかかった状態で使用しましょう。
その他には、
ジェル状のアイス枕のような商品も使用説明を読んでから、
使用することもよいと思います。
アイス枕のような商品は冷却時に徐々に冷えてきますから
ついつい気持よくて肌に当てっぱなしをされてしまう方がいらっしゃいます。
凍傷の原因になりますので、同じ位置への長時間の冷却は避けましょう。
こまめに冷却位置を動かしながらアイシングを行ってください。
では、
冷却スプレーは?
あくまでもケガをした現場での応急処置として使用しましょう。
大量に同じ位置への使用は、やはり肌を傷めてしまいます。
アイシングは
今ではスポーツ現場では当たり前の処置ですが
意外とその正しい方法を知らない方もいますので
あらたまって勉強する事も大切かもしれませんね。
アイシングについてはまた説明していきたいと思います。
家庭用の氷枕のようなジェル状の冷却する
商品をご家庭の冷蔵庫の中に用意しとくのも
おススメです!