テニスで転倒して骨折・・・という見出しですが、
そのよう状況を想像してみてください。
例えば、
オムニコートで足を滑らせようとした際に、砂が片寄っているところで靴にストッパーがかかってしまいつまづいて転倒してしまった場合に、
当然、ラケットを握っていますので転倒も派手になってしまいます。
転倒の角度によっては『肩関節の負傷』『上腕部の負傷』『肘関節の負傷』『前腕部の負傷』『手関節の負傷』『指関節の負傷』など様々な症状が発生します。
他に何かを手に持っているときの転倒としては、
杖をついての歩行の際につまづいてしまい転倒、
買い物の荷物を持っているときに転倒、・・・など
そのような時には、
何も持っていない手を地面に着いてしまうことが考えられます。
その時には、着地した手に体重が乗ってしまうので手関節に大きな負担がかかります。
そのような状況で発生することがある症状として
今回は数ある症状の中から、『舟状骨』の骨折を考えてみます。
細かい骨がたくさん存在する手には28個の骨があります。
その中の一つ、舟状骨とは親指の付け根よりやや下で手関節(手首)のところにある骨です。
その形状が舟に似ていることから舟状骨と呼ばれています。
転倒の際に、
手関節を反った状態で着地した場合に負傷しやすいのが、この舟状骨になります。
舟状骨は栄養血管の位置の都合上、骨折した際にはその状態によって治療方法や治療期間が違ってきます。
特に骨折線(亀裂位置)や骨のずれ方(転位)によっては骨がくっつきにくくなり偽関節(骨がくっつかないで動いてしまう状態)が発生しやすいのが、この骨折の特徴です。
手関節の負傷で痛みが軽度だったり変形や内出血がないような場合に捻挫と勘違いしてしまったりして放置してしまうと
その後の日常生活にも大きな影響が出てしまいます。
テニスでの転倒に限らず、転倒による手関節の負傷の際に違和感が強い場合には、
専門医療機関を受診して下さい。
また、
指示されたリハビリなどもしっかりと実施してから、焦らずに時間をかけて治療を進めて、完治させてからテニスなどのスポーツに復帰する事をおすすめします。
焦りは禁物ですよ!
手の骨をスケッチしてみました!
もしも
『テニスでラケット握ったまま転倒しそうになったら』・・・
大切なラケットですが、手放してください
そして、バンザ~イの姿勢で着地しましょう
(負傷の度合いが最小限に食い止められる姿勢ですよ)
もしも、このことを覚えていたら・・・の話ですが!
くれぐれもケガには気をつけてくださいね!