ケガしてしまった時に試合の出場があるとき、
その出場を迷うことは当然なことです。
最近、テニスエルボーの患者さんがとても多く、
その多くの方々が無理してプレーを続けていることが多いです。
治療者の立場からは、
治療と休養をアドバイスいたしますが、
場合によっては、
どうしても試合に出たいと言って無理して強行出場されてしまう方もいらっしゃいます。
どうしてもプレーしたいから、
そのときのウォーミングアップやストレッチを教えて欲しいとリクエストがあります。
ウォーミングアップなしでのプレーは筋肉に負担をかけて
更なるケガにつながることもありますので、
やはりウォーミングアップは必要でしょう。
しかし、
単純にストレッチを実施したり、強引に練習をしてしまうことは、テニスエルボーへの影響はよくありません。
炎症などのある肘の状態で、強いストレッチはかえって筋肉を緊張させてしまったり、痛みの誘発につながります。
そこで、
簡単に筋肉のウォーミングアップを狙った方法をお教えしています。
よく行われている肘部分に対するストレッチは
腕を真っ直ぐに伸ばした状態で手首を屈曲・伸展させて行います。
(手の甲のほうに伸ばしたり、手のひらのほうに曲げたりします)
これは、前腕部(肘より先の腕の部分)の筋肉群を伸ばす方法です。
しかし、これらの方法は肘への負担が大きくお薦めではありません。
簡単な方法で前腕部の筋群をアップ状態にするには、
腕をダラリと下に垂らした自然姿勢のまま、
手の平の『グー・パー』の運動をします。
ゆっくりと反復運動をします。
特に『パー』の動作ではゆっくりしっかりと指を開いてください。
手首の曲げ伸ばしのストレッチでは前腕部分の筋群を引っ張ってしまい、肘の部分に大きなストレスをかけてしまいます。
腕をたらして『グー・パー』をする動作では、肘部分へのストレスが軽減されます。
指の曲げ伸ばしのじゃんけんのような運動を繰り返して行えば、
前腕部の血流も向上して運動を行える準備が整います。
これは、リハビリテーションで行う方法です。
とても簡単で肘への負担も少ない安全なウォーミングアップですので、試してみてください。
同時にアイシングや治療も専門医療機関に相談してみましょう。
その他にも、
テーピングやサポーターなども適切な処置をされないと、
逆効果のときもありますので、注意してくださいね。
医療 | 投稿者 井上正之 07:54 |
コメント(2)|
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現在は、テニスエルボー用と言われる肘のベルトをしています。
テーピング、サポータが悪い場合があるとのこと心配です。
どんな方法がよくないのかお教えいただけないでしょうか。
お願いします。
返事が遅くなりすみません
テーピングの素材の選択や貼り方は
症状によって変わってきます
貼り方やテンションのかけ方も
症状やプレースタイルで変わってきます
また、サポーターも同じように各人によって
選択が違ってきます
どのようなケガについても
同じことが言えるのですが
私ども医療機関では
治療方法や予防方法の選択は
その方の症状を丁寧に診てから
判断していくことが大切だと
思っています
ぜひ、専門医療機関に足を運ばれる
事をおススメいたします