鍼(はり)治療を受けたことはありますか?
『はり』という言葉を耳にすると・・・
「少し怖い」
「安全なの?」
「なぜ効果があるの?」
このようなことが頭に浮かぶ方も少なくないかもしれませんね。
鍼治療の説明はとても幅広く深い内容ですので
どのように皆さんにお伝えするかは非常に多岐にわたるかもしれません。
私自身、アメリカにおいて医学やスポーツ医療を学んだことが
今の道の第一歩ですので、一般的な西洋医学から医の道を
学び始めたことになります。
その後は
中医学も学ぶこととなり現在の鍼灸医療の基礎となります。
西洋医学、東洋医学や中医学といったものの特徴を理解し
日頃の治療に生かしていくことが必要と思っています。
最近、学生時代に学んだ書物も振り返っています。
針灸学、中医学の書物を振り返り、その中で針灸学の基礎の書物を読んでいます。
学生時代には気が付かなかったことも、現在の臨床体験から
その奥深さを実感することが多々あります。
多くの書物を読み進めていますと
鍼(はり)治療の学問は、針灸学を含む中国伝統医学、中医学を学ぶことが必要となり、
その内容はとても細かいものです。
その歴史を振り返り多くの書物を勉強することは簡単なことではありませんが、
鍼(はり)治療を実施する国家資格者の方々は
その学問の基礎から始まり、さまざまな知識を学んでいます。
今、勉強している書物の中にあります内容をすこし細かくみてみると
中医針灸学の基礎を次のように大別しています。
①哲学思想基礎
②形態機能学基礎
③病因病理学基礎
④診断学基礎
⑤治療学基礎
といった内容を学問の基礎としています。
難しそうな漢字が並んでいますが
これらのことをさらに深く学び、そして多くの文献などを研究し
そして各内容を研究すればするほどその奥深さに気が付きます。
その様な伝統医学を学ぶことで針灸を学問としてとらえていき
日頃の臨床に結びつけていきます。
このような医学は国際的にも認められて
確かなものとしてさらに安全な医療として位置づけられています。
最近では、米国の国立衛生研究所の見解として
鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、
西洋医学の代替治療として効果について有効であると発表しました。
WHO(世界保健機関)では鍼灸療法の有効性を認め、その適応症状をあげています。
このように鍼灸治療は目覚ましく発展していますが
まだまだ日本の医療の中では、一般的というような位置づけには
至っていませんが、その効果などは国際的に認められた中で
確かなものとして世界中で実施されています。
なんだか
とても難しいような文章をつらつらと書きましたが
簡単に言うと
人の身体を診るという医療というものは
その基礎から応用に至るまでを多くの知識に基づいて
成立していますので、
その内容をしっかりと学ぶことで、
皆さんの健康生活の力になれるように努めて行きたいと思っています。
今後は、
上記のような難しい文章ではなく
わかりやすい内容で、鍼灸治療の具体例を紹介していきます。
たとえば、皆さんが耳にする『ツボ』というものは?
現在、国際的にはWHOでは2006年に361個のツボを
統一しました。
361個!
凄くたくさんありますよね。
鍼灸治療では『経穴』というものが一般的に言われるツボというものです。
その詳細や症状別の説明などを、今後紹介したいと考えています。
鍼(はり)治療は、
その効果を症状別にみていくととても興味深いものですので
興味があればまた解説を読んでくださいね。