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プロコーチ/トレーナー井上正之の活動日記 CONDITIONINGの鉄人

井上 正之

アメリカ・フロリダのテニスアカデミー出身。プロ登録。トーナメントを転戦、選手育成にも携わる。
さらに、アラバマ大学に進学しスポーツ医療・トレーニング理論を学ぶ。
帰国後、トップジュニア育成に携わり全国タイトル獲得の選手を多数輩出。
トレーニングの重要性を伝えるためいち早く導入。その後、Astar Sports Medical Center 井上整骨院・鍼灸院を開業『医療の目』・『スポーツの目』を持って活動し、現在もジュニアからプロ選手までのコーチングとコンディショニングに務める。

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トレーニング動作の理解

この暑さで
トレーニングや練習の集中力が低下していないかと
心配になっています。

スケジュールをたてて練習やトレーニングをしていきますが

この暑さの毎日ですから無理は禁物でしょう。

けがをしてしまうと復帰まで多くの日数を費やします。

練習を無理して行わないようにして、休養や練習量の減量も必要でしょう。

体調に合わせてスケジュールやプログラムの内容を
適切に変更して行くことも検討してください。

さて、
トレーニングを行うときに、実際の競技の動作と違った
内容のトレーニングを行って、筋肉を鍛えていく事があります。

例えば、
テニスのサーブの強化のために、肩関節周囲の筋群を
鍛えようとする場合、

ウェイトトレーニングなどで重さのあるダンベルや
マシーンを使って筋肉を鍛えることがあります。

そのウェイトトレーニングの動きなどは
実際の競技の動きや速さとはまるで違っていることもあります。

そのギャップを埋めようとして
ウェイトトレーニングと競技の練習を組み合わせて行うことがあるかもしれません。

この方法は、
場合によってはけがに直結することもあります。


以前、
一般のテニス愛好家の方からの質問で

『テニスのサーブ練習強化のために肩周囲を鍛えていきたいのですが、ラケットに重りを付け加えたり、重いボールを投げていけば良いでしょうか?』

と聞かれました。

サーブの動作で重さのあるラケットやボールを使っての
強化練習は、場合によっては筋肉群を痛めてしまうことがあります。

重さによる負荷で、基本動作やフォームが崩れてしまい、
そのことで筋肉を負傷してしまう可能性があります。

理想としては、
肩周囲の筋群をウェイトトレーニングの基本メニューで
筋群を鍛えてから、サーブ練習でのフォームのチェックを行うことが良いでしょう。

重さを加えた負荷を加えたサービス練習を
『トレーニング』と『サーブ練習』を組み合わせて
行う方法は望ましくない場合があります。

サービス強化を行うには

基本の筋力トレーニングを行い筋肉を強化して、
それからサービス練習を行うことが望ましいでしょう。

他の競技や種目の練習でも
筋力アップと競技の基本動作練習を組み合わせる際には
充分に競技動作の内容と筋肉の使い方などを理解してから行うことが望ましいでしょう。

スポーツのために
運動学や身体の機能を考えた運動生理学を勉強していくと
より一層、機能的・効果的なトレーニングや練習が可能になってきます。

一見、
競技の動きをそのままにして、強い負荷をかけてトレーニングしていけば、動きと力を同時に習得できそうに思えてしまいますが、

けがの予防や筋肉のダメージなどを考えていくと
筋力強化と競技の動作の習得は
分けて鍛えていくことが大切でしょう。

当院に来院する学生やジュニア選手の中には
上記のような高い負荷をかけた競技の練習で
けがをしてしまうケースが目立ちます。

筋肉不足を補うために
無理な練習やトレーニングでけがをしないように
注意して練習やトレーニングに取り組んでください。

トレーニングや練習には一石二鳥のような考え方は
禁物かもしれませんね。

コツコツ進むことが大切です。

暑い毎日でコツコツ前進することが辛すぎるときは
休養も大切ですよ。






トレーニング | 投稿者 井上正之 08:34 | コメント(0) | トラックバック(0)