長年、多くのジュニア選手のトレーニングを担当してきました。
そしてテニスはもちろん、
他の様々な競技の選手のコンディショニングも
行ってきましたが
やはり競技によってその特徴は様々です。
一般的にジュニア期における身体能力の育成では
多種目の動きや色々なスポーツを取り入れていくことが
良いと言われています。
私がジュニア選手育成に携わる中で
多くのスポーツや競技をトレーニングの中で実施して
きました。
また、テニスを始めたいという子供たちの中には
色々なスポーツを体験してきている子供たちもいます。
私の経験ですが
テニスを始める子供たちのスポーツ体験歴をみていくと
すぐにテニスの動きをマスターする子供の中では
バスケットボールを『たくさん』練習している子供が
多いです。
日本の子供たちもそうですが
アメリカで指導していたジュニア選手の多くが
バスケを幼いころからプレーしている子供が多く
その身体能力の高さには驚かされたことがあります。
絶対的ではありませんが
テニスの動き方や、
相手選手の動きに対する対応、
などに非常に柔軟に反応する子供たちが多かった
経験があります。
私の指導した経験の中では
バスケットボール体験の子供のジャンプ能力が
とても魅力的に感じます。
その他にも、バスケ特有の切り返しなどの動きや
素早い動きの連続の中で
一瞬をついてジャンプしてのシュートの動きなどは
スピード(パワー)・敏捷性(アジリティー)・持久力、
そして、瞬時の判断力による動きや
沢山いる相手選手や仲間選手の動きへの反応などの
すべてが身についている選手は、
いとも簡単にテニスの動きをマスターしていきます。
どのスポーツにもそれぞれの特長があります。
子供期には色々なスポーツを体験させて
身体能力の育成を目指すことも大切でしょう。
しかし、
ここで大切なのは、集中力をもっているということです。
どんなに優れた身体能力を持っていても
集中力とそれを表現する精神力がなくては
アスリートの基本が築けません。
子供は無限の可能性をもっています。
ぜひ、色々なことにチャレンジしてほしいですね。
先日の有明で
モンフィス選手の身体能力を実感したときに
まるでNBA選手のパフォーマンスをみているように
感じてしまい、バスケットボールの動きを
あらためて考えていました。
************************
◆◆◆◆◆
テニス365 特集『tennis style』◆◆◆◆◆◆
≫第7回特集はコチラ ≫第10回特集はコチラ