当院の院内に無造作に置いてあるウッドのラケットを
来院されるテニス愛好家の方々が手にして、
『えっ、これってボルグ選手のですか?』と、以前から同じような質問をいただきます。
確かに、そのラケットは名プレーヤー・ボルグ選手のサインが印刷されて
います。
随分前に、ひょんなことから手に入れた未使用のウッドラケットです。
当院に来る、若手の選手やジュニア選手たちは当然といっても仕方ないのでしょうか、
ボルグ選手のウッドラケットだと言っても『???』マークが飛んでいるようです。
その院内に置いてあるラケットですが、
先日も、当院に来院されたビンテージラケットを沢山お持ちのテニス界のある方が、
『恐らくボルグモデルですね、いったいどこで手に入れたの?』
の会話から花が咲きました。
こういうものは、
たとえビンテージでなくとも
勝手に『ビンテージじゃないかなー』って妄想しているだけでも
幸せなものですね。
正直、どちらでも構いません。
昔が想い出せるだけでうれしいものです。
ボルグ選手は伝説の名プレーヤーですが
20数年前には来日してエキシビションマッチを実施してくれていました。
当時、代々木体育館でそのプレーを見たときには衝撃的だった覚えがあります。
他にはジミーコナーズや当時日本のCMでも人気のあった
リサ・ボンダ―選手も来日とあって代々木体育館は大盛り上がりでした。
当日、
私のコーチと一緒に会場に向かう電車で
その日のメインのエキシビションマッチに出場する女子選手とお会いしたので
一緒に会場に向かいました。
当時は
フジテレビが入っていましたので
代々木の会場はとても大勢のお客さんが押し寄せていました。
我々3人はそのまま会場のプレイヤーズラウンジに向かい
そこでボルグ選手やコナーズ選手
そしてアイドルのリサ・ボンダー選手にお会いした時には、
さすがにうれしさがMAXになっていました。
たいした会話ができなかったので、
その時がまさに英語の大切さを痛感した初めての瞬間だったかもしれません。
数年後、
私がアメリカから帰国した頃、
ボルグ氏、コナーズ氏、マッケンロー氏たちが創めたシニアツアーのお手伝いをしたときには、
何年経っても変らない人気とオーラ、そしてテニスの技術の高さに驚かされたものです。
その時の話だと、3セットマッチの1週間くらいのツアーなら現役選手には負けないとの
意見にも、うなずくしかありませんでした。
世界の頂点を極めた選手たちはいつまでも多くの人々の記憶に残っているのですね。