先日、映画『マネーボール』を
レイトショー上映で観てきました。
治療院のある、多摩センター駅前のイルミネーションは
例年よりは幾分控えめにも感じましたが
綺麗に飾られた光景を楽しみに多くの人で賑わっていました。
マネーボールという映画は
実際のメジャーリーグでの話を映画化したものです。
その映画を観るまでは
弱小球団を敏腕GMが立て直すというサクセスストーリーの
映画化とも思っていましたが、
そのような簡単なものではなく、
メジャーリーグでのプロスポーツの経営や選手の立場などが
興味深く描かれていて
そのストーリーの進行にとても興味深く引き込まれていきました。
野球のことをあまり知らない妻と一緒に観たのですが、
感想も同じく興味深くみていたとのことです。
野球界において当たり前であった常識の範囲内で
既存のチーム作りの方法で進行していくという考え方を
まるで覆すような新しい考え方でチャレンジしていく内容には驚きを隠せません。
その手法は、当然多くの関係者から非難されながらの
チーム編成となりますが、貫き通します。
そのチャレンジの仕方は伝統や常識を打ち破るものです。
経験に基づく固定観念や伝統を貫くことに対して
それらを根本から打ち破り新たにチャレンジする姿には
驚きに加えてビジネスとしてのスポーツを客観的に観て
その手法がどのようにスポーツ現場を活性させるかという
ことを自分なりに考えながら複雑な感情で映画を観ていました。
新しいことにチャレンジするときには
いつの時代も大きな壁があることでしょうが
柔軟な考えやアイデアで挑戦することは非常に
勇気のいることでしょう。
立場や環境は人それぞれですが
殻を打ち破る挑戦には様々な犠牲や葛藤があることだと思います。
この映画のようなことが
どのようなスポーツ界でも通用するとは簡単に言えませんが
一つのチャレンジの軌跡として受け止めることの
柔軟性も必要かとも考えていました。
当然、ビジネスの要素が強く、生々しい金銭のやり取りなども
映画で表現されていましたが、
メジャーリーグでのスポーツビジネスでの現実を
リアルに表現された内容にはとても興味深さに加えて
理想と現実の厳しさも痛感する部分でした。
あまり深く考えないで観ていれば
選手をお金のやり取りで簡単に扱うことへの違和感も
あるかもしれませんが、
少し角度を変えて観てみると、世界のスポーツビジネスの
トップに位置するメジャーリーグの世界を覗けたことも
面白さにつながったのかもしれません。
私もアメリカのプロスポーツの現場を経験し、
その後もプロスポーツの現場に関わってきましたが、
やはり伝統や固定観念というものが存在します。
時にはその伝統や固定観念は重要なものとしてスポーツを支えていきます。
反面、そのことが新たなチャレンジへの壁として存在することもあるでしょう。
この映画を観ていて、そのことを頭の中で自分の体験などと
照らし合わせながら映画鑑賞をしていました。
プロスポーツ現場での生々しいまでのシビアな現実と
そしてそこに関わる多くの人間の心の葛藤、
そして経営を突き進める経営者の立場というものを
強烈な印象で実感していました。
うまく映画への感想をまとめられませんが、
非常に様々な方向性から勉強になったというのが実感です。
スポーツとマネーがテーマのこの映画については・・・
賛否に関係なく、興味深い時間を過ごすことが出来ました。
それと・・・
ブラッドピットは良い演技されてますし、
何よりカッコいい!
・・・です(笑)
多摩センター駅前イルミネーションです↓