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プロコーチ/トレーナー井上正之の活動日記 CONDITIONINGの鉄人

井上 正之

アメリカ・フロリダのテニスアカデミー出身。プロ登録。トーナメントを転戦、選手育成にも携わる。
さらに、アラバマ大学に進学しスポーツ医療・トレーニング理論を学ぶ。
帰国後、トップジュニア育成に携わり全国タイトル獲得の選手を多数輩出。
トレーニングの重要性を伝えるためいち早く導入。その後、Astar Sports Medical Center 井上整骨院・鍼灸院を開業『医療の目』・『スポーツの目』を持って活動し、現在もジュニアからプロ選手までのコーチングとコンディショニングに務める。

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『梨状筋』 筋肉のはなし 







梨状筋(りじょうきん)  って?

聞いたことありますか。


この筋肉はあまり耳にすることが無いかもしれませんね。


お尻の部分にある筋肉で、梨(なし)のような形をしていることから
このような名前になったとされています。


さて、どの部分にあるかというと・・・




上記のスケッチの部分にある筋肉です。


お尻には多くの筋肉がありその中でも少し深い部分にある筋肉です。

そのため、
お尻の筋肉が硬くなったり、凝り固まったりすると
その一つ下にあるこの梨状筋を圧迫してしまうことがあります。

そのため
梨状筋の部分から出てくる神経で『坐骨神経』という太い神経が
この梨状筋に圧迫されて神経痛となることがあります。

それが坐骨神経痛です。

坐骨神経痛についてはあらためてお話しする事にしますが、
梨状筋以外にもその原因はいくつかあります。


梨状筋の働きは
股関節の脚を外旋という外側に回すような働きをします。

そのために
脚を組む動作を長時間したり
同じ姿勢で椅子に座っていたり
姿勢が傾いていてこの筋肉が固まってしまったり
なかには、
急激な運動でこの筋肉を傷めたり、
などなど(そのほかにもさまざまな原因はあります)

梨状筋が拘縮するような状態になると弊害が発生しますので
注意が必要です。


皆さんの中にも
長時間のドライブで腰が固まってきて
それに伴い、足がしびれてきて
お尻の部分から痛みがでてくる・・・

通勤電車で長時間立っていたり、または座っていたりして
同じ姿勢からお尻が痛くなり、中には脚まで痛みやしびれを感じるなど・・・

このようなことを体験している方も少なくないかもしれません。


このように日常の生活動作や姿勢の傾きなどから影響を
受けやすい筋肉ですので、
適切な運動や、バランスのとれた姿勢維持は必要になります。


この筋肉は
先に説明した坐骨神経痛を起こす原因をつくることから
梨状筋をポイントで狙って治療することがあります。

当院でも
少し長めの鍼を使っての梨状筋への治療や
電気治療器でポイント治療をすることがあります。

梨状筋の位置をしっかりと定めてピンポイントで治療することで
その治療効果は格段にアップしていきます。

これまでの臨床例の中には、
梨状筋の拘縮の場合や、
逆に筋力の低下による症状の悪化の場合、
または使い過ぎなのか、
逆に使っていないことが原因なのか、
さらには
梨状筋とその周囲の筋肉群の状態の把握など、

この筋肉の状態で多くの方々の健康に影響を及ぼしている
ことがあります。


そのようなことからも
スポーツ選手の場合には
その股関節の動きに大きく関わることがあるために
梨状筋のコンディションを整えることは不可欠でしょう。


日頃から
股関節をゆっくり回したり、お尻の部分の筋肉群をストレッチするなどして
梨状筋が緊張しすぎないように保つことも大切です。


ストレッチ方法は、そのやり方で効果に差が出ます。
細かく狙っていくこともできますので
気になる方はおたずねくださいね。





医療 | 投稿者 井上正之 07:40 | コメント(0)| トラックバック(0)
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