以前より様々な選手から
『ゼロポジション』について質問されます。
まさに、
この『ゼロポジション』は
毎日の医療の治療で活用するポイントであり、
さらには
私のテニス指導とトレーニング指導の中での重要な
ポイントです。
そこで、
ゼロポジションを理解するには
肩関節の医療的な理解も重要となります。
当院に来院するスポーツ選手の症状の中では
肩関節の負傷がとても多いです。
例えば、肩関節の脱臼、肩関節の腱板炎、上腕二頭筋の腱炎、
三角筋の負傷、インピージメント症候群、など
様々な症状があります。
肩関節の損傷が多いのはその構造上の特徴として
不安定な関節であることが理由の一つでしょう。
肩関節の特徴として
腕の骨(上腕骨)と肩甲骨の臼蓋という部分からなっています。
とても不安定な関節ですので、靭帯や筋肉でその安定性を
保っています。
したがって
肩関節の安定や強化には筋肉の強化などが非常に重要となります。
ケガの予防にはこのことが大切です。
筋肉には、深い位置にあるインナーマッスルや表層の大きな
筋肉のアウターマッスルというものがありますので
その双方を効率よく鍛えることが大切です。
さて、
題名の『ゼロポジション』とは、
その肩関節の構造を十分に理解した上で
その特徴をいかして肩関節の動きを効果的にする位置となります。
医学的に肩関節、詳しく言いますと肩甲上腕関節の構造で
上腕骨と肩甲骨が最も安定するポイントで、
そのポジションは筋肉や靭帯が安定するポイントにもなります。
私は医療機関での勤務時代に
脱臼などでの治療やリハビリにこのゼロポジションを
日常医療業務の中で非常に重要なものとしていました。
テニスのコンディショニングやトレーニング、
そしてテニスのサーブなどでの技術的なトレーニングでは
このゼロポジションをとても重要なポイントとして
ジュニア選手やプロ選手、テニスコーチ、
時には一般の愛好家の方々にもわかりやすく解説し指導しています。
以前チューブトレーニングレッスンでも
お話させていただいたと思います。
このゼロポジションをテニスに取り入れたのは
20年以上も前のことですが、
このポジションを利用していくには、
ただ単に、ポジションの見よう見まねではなくて
私の指導では『関連する筋肉の補強やトレーニング』が
その効果を倍増させることを強調しています。
先日も
高校球児が夏の大会前に肩関節の負傷で来院して
このポジションでの治療やコンディショニングを実施しました。
また、
バスケットボールの女子選手にもこのゼロポジションでの
トレーニングを指導し回復しました。
他にも、
肩関節の痛みで来院する方々、特に五十肩や肩関節の損傷の方々にも、
毎日の治療の中でもこのゼロポジションを意識しての
治療を行なっています。
テニス現場では
トップジュニア選手でも、サービスを無理な姿勢や
不足した筋力の状態でも、バンバン打っている姿を見ることがあります。
そのようなジュニア選手にも
筋力強化とゼロポジションを意識したサービスを指導してします。
私自身も
アメリカでの転戦中に、トッププロを指導するコーチからサービスを
指導してもらった際に肩の使い方と身体の筋肉のリラックスの仕方を
徹底的に教わりました。
その内容が
その後の医療の勉強で学ぶゼロポジションであることに
気が付き、テニス指導や医療の現場で積極的に活用してきました。
身体の筋肉や構造などの細かい部分に注目して
さらにはその関連する身体のパーツを常に意識することで
非常に効果的なパフォーマンスが身に付くことでしょう。
先日、
ゼロポジションを質問してきた選手も
その内容を意識して活躍中です。
テニスに限らず
スポーツでは身体の構造を理解して効率よく動かしていくこと、
そしてそのために必要なトレーニングの習慣が
ケガのない最高のパフォーマンスにつながることだと
思っています。
日程 2011年7月31日(日曜日)
会場
テニス365社内(東京・新宿)
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詳細はコチラ(テニス365)*****
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井上整骨院・鍼灸院 042-311-4511